開業間もない昭和3年には竹田宮大妃殿下と禮子女王殿下の親子、次いで朝香宮若宮殿下が滞在。昭和5年には久邇宮殿下夫婦、昭和9年には陸軍士官学校在学中の後の三笠宮殿下が病気療養のため静養、などの記録が残っている。
このように冬場の顧客を誘致するこのホテルも太平洋戦争の時局には存続できず、昭和19年12月には閉鎖をしてしまいました。そして翌20年8月10日に東京鉄道病院に売却しました。
残念ながら、まだ熱海のこの地に足を運んではいません。相模灘を臨む絶景を是非体感したいものです。年月の流れでどのように変化してきたのか。そうした変化を知る楽しみ、寂しさが古きホテル探訪の意義かもしれません。
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