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このホテルに関しては今更細かく書かずとも多くの記述にその歴史などは紹介されている。HPでも紹介しているので、この場では省略することにする。ホテルには、早々に資料館もあり、長い歴史の中に訪れた多くの人達の足跡や、魅了されたホテルの施設を知るにも、一度は訪れたいホテルです。
タグラベルの関しては、このようにほぼ同じ図柄のものばかりで、それぞれの時代にロゴが変化している。見て判るように、上の2枚は図柄、紙質から戦前のものと判り、柄として好感が持てるものとなっている。ホテルラベルにおいても同様に富士山が描かれた図柄を初期から使用しており、昭和30年代に丸型の大きなラベルも作成され、そこにはホテルの建物が描かれていました。
興味深いのは、それぞれのラベルの下に書かれているFROM TOKYO & YOKOHAMAという距離を示す文字であるが、最も初期と思われる2枚は別にしても、その時間がだんだんと短くなっているのがわかる。このタグではどれも2時間となっているが、それもYOKOHAMAからの記述と、TOKYOが加わっているものがある。知っているラベルの一番短いのは1時間半であり、最も古いものは4時間という記述のものもある。
箱根ホテル、富士ビューホテルと支店があるものの、それぞれのホテルにはそれぞれ特徴のあるラベルを発行してきたのには興味がある。戦前、戦後を通じて多くの外国人がこのホテルを利用してきたことはこれらのバリエーションを多く提供してきた証なのかもしれません。
昭和41年には、創業の山口家から国際興業にその経営母体は変ってしまいました。長い歴史というステータスを持つホテルとはいえ創業からの歴代の山口社長以下の個性あるホテルからどうなってきているのかは実際に見て判断すべきかもしれません。数々の優れた富士のホテルラベルの継承となるものが今もあるのか楽しみです。 |
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