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京都ステーションホテル
Kyoto station hotel
1928.11-1984.4
京都駅東口前
京都市下京区東塩小路町

 京都100年ものがたりによれば、京都には東京のステーションホテルを模したステーションホテルの要望が大正8年からおこっていたといいます。ようやく昭和3年11月になって京都駅前に誕生しました。これは京都商工会議所が御大典の慶祝事業のひとつとして、京都駅前に京都の特産品を集めた物産陳列館の計画をしており、この建物の1階に物産陳列所、2階以上をホテルにするということになりました。
 ホテルは京都ホテルが経営を引き受けましたが翌年には独立しました。これにより、戦前の京都は、「京都ホテル」「都ホテル」「京都ステーションホテル」が競争することになりました。終戦後は他のホテル同様進駐軍に接収され昭和27年に解除後は一般営業を再開しました。
 残念ながら、京都ステーションホテルに関しては多くの情報を得ることができません。然しながら、多くのホテルラベルを残したホテルとして忘れることの出来ないホテルの一つです。京都の駅前にあって、そこを利用し、思い出を持っている方も多いことでしょう。それらの思いと共に残されたラベルが当時の輝きを失うことなく引き継がれればいいのですが、これらを知る人は多くはないのかもしれません。
 京都ステーションホテルのラベルは5種、タグラベルは左の2種まで確認しています。それぞれに特徴を持ったラベルで、上の鮮やかなラベルはその中でも持っても京都らしく良いデザインに仕上がっていると感じます。否むしろこのラベルがあって救われたというべきなのかもしれません。兎角に建物とホテル名だけのラベルになりがちのものが多いだけに、旅情を感じるラベルが観光地としては必要なデザインであるということを忘れてはいけないのです。その点「都ホテル」は成功例であり、「京都ホテル」はあまりに日の丸にこだわりすぎて旅情を残すことが出来なかったようです。マッチラベルだけは例外ですが。
1962年の旅行ガイドに掲載の京都ステーションホテル 1970年の旅行ガイドに掲載の京都ステーションホテル
(写真は1967年当時のようである)