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軽井沢 万平ホテル
Karuizawa mampei hotel
1894-
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
http://www.mampei.co.jp/
 明治27年亀屋旅館を「亀屋ホテル」としたのが万平ホテルの創業でした。現在の旧軽井沢銀座郵便局の地にありました。明治29年に満平ホテルに改称し、明治35年(1902)に現在の地「桜の沢」に移転しました。明治38年、39年に出来た「軽井沢ホテル」「三笠ホテル」との競争時代では多くの外国人がここ軽井沢で遊んだ時代でもありました。明治45年の横川-軽井沢間のアプト式電化により交通の便もよくなり多くの著名人なども別荘地として集まるようになってゆきました。
 支店として名古屋熱海、東京、八洲(東京日本橋)と開業するも、戦争の狭間にあって閉鎖を余儀なくされ、今日は軽井沢のみとなっています。
 昭和30年から20年あまり続いた文壇ゴルフ大会、天皇陛下の皇太子時代の美智子様との軽井沢ロマンス、昭和45年から訪れたジョンレノン、昭和47年の田中角栄首相、キッシンジャーとの会談など、多くの歴史の舞台ともなっていた軽井沢と万平ホテル。HPでもその歴史を公表しているし、非売品ではあるものの「万平ホテル物語」は興味深い内容で楽しませてくれる。小冊子ではそれらを要約してあり、その中には提供したこれまでのホテルラベルの画像も紹介されています。

2010
 私のコレクションの提案の中で最初にパネル化できた万平ホテル。幾つかはホテルに保管されていたものの、ホテルラベルは殆どありませんでした(タグラベルが殆どでした)。それらと合せて下のようなパネルが出来上ったのもホテルの担当者の熱心な対応と即時性の表れといえます。忘れてきてしまった自らの歴史の一部を後世の私達が再度収集整理することが義務でもあります。歴史を持つところであれば尚更その意識は強いようです(一部ではそうでないところもありますが)。これからも幾つかのホテルでこのようなパネルが実現することを期待しています。蒐集の中でも運命的なものもあります、これまで1度しか目にせず、1枚しか手に出来なかったものもあります。万平ホテルでのパネルもこうした運があって、今は無き支店をも網羅できたと言えます。万平ホテルも多くのラベルを発行し続けているようです。どこも同じですが、旅の貴重な記憶として旅人の手に残る素敵なものを期待しています。

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 別荘地。避暑。夏の酷暑を逃れる。リゾート地のさきがけの軽井沢には多くの逸話が残っています。まずは(宮原安春氏の「軽井沢物語」)を読んで足を運ぶのもいいかもしれません。
 然しながら今日の人々の軽井沢というイメージはかつての高級別荘地としての憧れとなっているのでしょうか。バブルがはじけて、社会生活も変り別荘地としてのみの売りで存続できる現状でしょうか。それでも、休日ともなると旧軽井沢銀座は人でごった返しています。万平ホテルも観光地化しているのかもしれません。然し、その歴史を知れば知るほどこの地の重みを感じてきます。かつての著名人、政治家、有名人が遊んだこの場所に気軽に足を踏み込める時代になったのは幸せなのかもしれません。これまでの歴史を知りながら、今日ならではの価値をこれから見出してゆくことがリゾート地のあり方ではないでしょうか。カフェテラスでブルーベリータルトを食べながら、かつてジョンレノンが足を運んだこの空間を楽しむことだけでも至福の時間なのかもしれません。