大正13年の開業時には東郷平八郎元帥がテープカットをしたそうです。創業時には甥にあたる岩下家一氏が支配人を勤めてたから実現したことだったようです。(山口由美女史の「ホテルクラシック」に詳細が記述されています)岩下家一氏は後に「逗子なぎさホテル」を開業しました。
昭和の初めから東京の玄関で激動の時代を見守っていたホテルも終戦後は早々に進駐軍に接収され解除されたのは他のホテル同様昭和27年のことでした。大改築がされたのが昭和36年の事というのでそれは左の絵葉書とは大きく変っていたのでしょうか。近年の姿も知らないうちに現在の場所に移転してしてしまったので、山口女史が記述していた「東京の真っ只中、丸の内の「隠れ家」的な雰囲気を味わえなくなってしまったのは残念です。
絵葉書の右奥には戦前の東京駅の屋根の様子が伺えます。下の絵葉書も戦前のホテルの様子です。
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