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奈良市今御門町15
 2011年奈良ホテルへ行った時に歩いた道すがら、猿沢池端に魚佐旅館はありました。タグラベルがあったので、尋ねてみました。そこで下の古い宿泊札やパンフのレプリカを頂きました。この池の端には天平ホテルもありますが、正直どちらも閑散とした感じで、池端にたたずむ多くの観光客の割には活気を感じなかったのは正直な思いである。
1862年(文久二年)創業、小泉八雲も泊まったといわれた老舗も時代の流れには対応できなかったようでした。
 長い歴史の中で、この宿で体を休め古都奈良を楽しんだ人も多かったでしょう。旅の思い出としてそれぞれの人の心に残った記憶に宿のことがあればいいのですが。
戦前の旅館案内のレプリカ。宿泊料金 二食弁当付き 金一円二十銭以上。ジャパンツーリストビューロー指定。

 タグにあった、別館のパンフレットのレプリカ。
 本館がまだ木造の頃の池から見て左に増築したのが別館でした。内装、調度品かあらして戦後すぐのものでしょうか。パンフレットに記載された一文を記しておきます。
A 君
無事奈良に着きました。
旅館は魚佐東別館です。
魚佐東別館は奈良公園猿沢池畔、率川のせせらぎを聞く幽遂の池にあり部屋よりは五重の塔から遠くは若草山、春日奥山連山を一望のうちに望めます。 又建築は数寄屋造りの二階建てに近代感覚横溢せる白亜の鉄筋四階建を併せた寛ぎよい様式で、特に屋上の月光風呂は殊の外素晴らしく、而もサービスの家族的な事は他の追従を許さぬと確信します。御家族連れの旅行、御新婚旅行、団体旅行御得意先の御招待には絶好の旅館かと存じます。君も是非一度関西御旅行の折は、此の魚佐東別館を御利用されたらと思います。又次の旅先より便りをします。
B 生

最後に頂いたパンフレット。おそらく本館改築の際に東別館を併せて魚佐旅館として一体化したのでしょう。
今は聞く機会を得ませんが、いつかこれまでの旅館の歴史をどこかで残されると良いのですが。