ホテルラベルの縁から10年目でようやくの宿泊でした。3月末という季節から外れたものでしたが、幸い天気もよく楽しめました。
避暑地軽井沢では青々とした森林の間を抜けて到達するこのホテルなだけに、冬枯れのいつもとは違ったこの雰囲気は特別なものでしょうね。盛りではないから、人も多くなくのんびりとすごすにはいい機会だったのかもしれません。普通、駅からは結構な距離もあるので、駅前の貸し自転車を使うか、タクシーなどで来るのでしょうが、今回も、前回どおり、この地を楽しむ意味で歩いてきました。
大宮から晴れた春の地を期待してきたものの、少し前の大雪がだいぶ残っていて驚きでした。軽井沢南口ではスキーの練習をしている人もいましたね。
このホテルへは3度目。9年ぶりとなりますが、この雰囲気は変わらずでした。
チェックインまではまだあったので、ロビーで少しくつろいでから、テラスで食事をしようと思いましたね。
右はフロント横にある通路。ウスイ館に向かいます。長く続くソファーの柄が印象的でした。
いつもは多くの人がくつろぐカフェテラス。丁度お昼になったので、サンドイッチを食べて一休みしました。このホテルにきたら、まずはこのテラスで、ジョンレノンが夏の間通ったこのテラスで、ロイヤルミルクティーの伝授をしたということがここでの楽しみを体感してみたいものです。とはいえ、それも1970年のことだからはるか昔の事に。100年以上の歴史があるこのホテルでは、多くの文人も、著名人もこの場所に居たという事実があり、それをどう感じてこの場に来る、、という思いの旅でした。
資料室は少しレイアウトを変えたとはいえ、全体的にはあまり変わらず。提供したホテルラベルパネルも10年たち、少し中身を変えてはという提案でもありました。右奥にちゃんとパネルは飾ってあります。
手前のソファーは田中角栄とキッシンジャーの会談のときの物。多くの写真や資料をよく見て歴史を感じると、色々なものが見えてきますね。ここに、また新しいパネルが飾るとなるといいのですが。
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今回の宿泊はウスイ館の309号室。これまでで一番広い部屋でした。一晩の旅ですから、極力いつもとは違う夜を、と思いながらも、お酒を飲むわけでもないし、というところで、あっという間に夜は終わってしまいました。
ロビー横にはメインダイニグが。外からも見える、大きなステンドグラスが印象的です。
歴史あるホテルには、こうした建築の美しさを見ることができます。ダイニングでの食事は朝食だったので、見学会で撮った右の写真でははっきりと天井の様子が。奈良、富士屋などでもこうしたダイニングでの建築美は歴史あるホテルの宝でしょうね。
フロント横の海内を上がると、本館アルプス館の部屋。普通ならここをあがることはありませんが、運よくの館内見学会の参加でこうしたものが有るのを知り、写真に収めることができました。旧軽井沢銀座の通りにあった、亀屋がこのホテルの出発。その亀が基本のモチーフなんですね。オリジナルラベルにもこの様子を加えてみました。
遅くまで営業しているバーでした。お酒に縁がないから足を運びませんでしたが、ここを訪れた著名人は夜な夜な楽しんでいたのでしょうね。また終戦後の進駐軍の兵士もたむろっていたのでしょうか。ホテルの歴史を調べれば色々な時代の様子を夢想するのも面白かもしれませんね。昨年始まった日本クラシックホテルの会での各ホテルのオリジナルカクテルなんかも披露しているようですね。
今回も宿泊記念のオリジナルラベルを作りました。今回はクラシックホテルの会のパスポートというのがあったので、スタンプ横にしっかり貼り、記念としました。不鮮明なスタンプだけでは、矢張り寂しいですからね。
3月25日。更によく晴れた日となりました。名残惜しいチェックアウトでしたが、運よく館内見学ツアーで普段は見ることのできない部屋や、場所などを見る事ができました。旧軽井沢銀座をぶらりとしたり、色々歩いていはみたものの、季節はずれで、多くの店が閉まっていました。それでも休日だから、多くの観光客がぶらぶら楽しんでいましたね。避暑地の軽井沢。ひと夏をのんびり、、というのが当たり前の場所なのかもしれませんが、その雰囲気を一瞬味わうことが出来たから良しとしましょう。人生は旅。実際の旅もその一部。次はどんな光景に出会えるのか。ホテルを目指す旅はまだまだ続けたいものです。