蓬莱閣ホテル |
Houraikaku hotel |
1926-1941,42 |
千葉県成田市成田1 |
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成田山門前に3つの旅館を合せて開業した成田山
最初のホテルとして大正15年に創業、昭和2年に開業
し、昭和の初期に多くの参拝者らに利用されたホテル
でした。太平洋戦争末期、多くのホテルと同様にここも
海軍病院として接収されたそうです。「日本ホテル略史」
では国内のホテルのこの時期の状況は記述されていたが
史ではこのホテルの開業すら記述されてはいません
でした。お問い合わせを頂いた成田市図書館へラベル
を提供したご縁から、市の歴史に対する真摯な取り組み
を知り、このホテルの歴史の掘り起こし作業を知る
ことができました。その努力により、このホテルの
歴史も多くの資料として残されています。それに
よれば、終戦後成田赤十字病院として再開業され、
昭和29年には第一信徒会館としてその建物は利用
されていたそうです。平成16年に残念ながらその
建物も取り壊され創業当時の立派な建物をもう見る
ことはできません。詳細は下記に記述されている。
http://www.city.narita.chiba.jp/DAT/p12_22.pdf
戦前の賑やかなりし頃の写真を見るにつけ、見上げる
3階建ての様子を実際に見ることができないのは
残念なことです。既に駐車場としての空間だけしか
残らない今日では、その華やかな様子は想像できない
光景です。唯一色物のかつての存在がこうして残り
当時のホテルに関わる人々を思い起こさせる
ものとして活用されれば嬉しい限りです。
平成26年7月〜8月28日まで成田市図書館2階の
展示コーナーでこのホテルの紹介がされています。
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